突然ですが、こんな経験ありませんか。
外では5本立ってるのに、建物の中に入った瞬間圏外。
「は???」ってなりますよね。なります。
これ、実は電波の「周波数」が関係しています。
今日はその話をします。
電波って「波」なんですよ、まじで
名前に「波」って入ってるくらいなので当然なんですが、電波は文字通り波です。
で、波には「大きさ(波長)」があります。
周波数が低いほど → 波がゆったりデカい
周波数が高いほど → 波が細かく速い
「それが何やねん」って感じですよね。わかります。
でもここが全部の話の根本なので、ちょっとだけ付き合ってください。
ドラムとバイオリンで考えると一瞬でわかる
音で例えると秒で理解できます。
隣の部屋でドラムを叩くと、壁越しに「ドンドン」って聞こえますよね。
でも、バイオリンは壁があるとほぼ聞こえない。
これ、低音は壁を通り抜けやすくて、高音は通り抜けにくいからです。
電波もまったく同じ原理です。
低い周波数(700MHz帯)→ 壁もコンクリートもガンガン貫通する
高い周波数(1.7GHzとか)→ 壁に弱い、すぐ弱まる
これが「プラチナバンド」と呼ばれる帯域のすごさです。
「プラチナ」ってなんで貴金属なの
正式名称ではないです。業界の俗称です。
700〜900MHz帯は、通信会社にとってあまりにも使えすぎるので、ありがたさを強調するためにいつの間にかプラチナって呼ばれるようになりました。
具体的に何がいいかというと、3拍子揃ってます。
① 壁・ビル内を通り抜けやすい(さっきの話)
② めちゃ遠くまで届く(1基地局で広いエリアをカバーできる)
③ 地下・山間部でも繋がりやすい
この3つが揃ってる帯域は他にないので、大手キャリアが何十年も独占してきました。
新規参入した事業者がこれを持てないのは、かなりのハンデです。
1.7GHzと比べると差がわかりやすい
よく使われる1.7GHz(Band 3)と比べてみます。
| 特性 | 700MHz | 1.7GHz |
|---|---|---|
| 屋内透過 | 強い | 弱い |
| カバー範囲 | 広い | 狭い |
| データ容量 | 少ない | 多い |
| 地下・郊外 | 得意 | 苦手 |
大容量のデータを運ぶ能力は高い周波数の方が上です。
でも広く・深く届けるには低い周波数が必要。
電車で例えると:
700MHz = 各駅停車。遅いけど駅が多い
1.7GHz = 特急。速いけど主要駅しか止まらない
両方あって初めてまともに使えます。
実際に「あ、変わったな」ってなる場所
プラチナバンドがある場合とない場合で差が出る場所:
- 地下鉄・地下街
- ショッピングモールの中(壁だらけ)
- 郊外の住宅街
- 山間部・トンネル
逆に、屋外の開けた場所では正直そこまで変わりません。もともと電波は飛んでるので。
「じゃあ屋外で繋がらないのはなんで?」ってなりますよね。
それはプラチナバンドの問題じゃなくて、基地局の数の問題です。
持ってればいいってわけじゃない
ここが重要なんですが、プラチナバンドを持っていても、基地局の整備が追いついてなければ意味がないです。
700MHzは1基地局のカバー範囲が広いので、少ない設備で広いエリアを網羅できます。
ただし、1基地局に集まる人数が増えると当然混雑します。
「プラチナバンドがある=速い」ではないです。
「プラチナバンドがある=繋がりやすい」です。
この違い、結構大事です。
まとめ
プラチナバンド(700MHz帯)は一言で言うと「壁を通り抜けられる電波」です。
ドラムの低音が壁越しに聞こえる原理と同じ物理現象。
屋内・地下・郊外での改善効果が大きい反面、「速さ」は基地局の密度にも依存する。
電波の良し悪しは周波数だけでは決まりません。
でも今まで持てなかった帯域が使えるようになるのは、地味だけど体感に直結する変化です。
建物の中で繋がったとき、たまにこの話を思い出してみてください。
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